2021/05/19

クラウド型入退室管理システムの気になる価格

従来の入退室管理システムは導入に百万単位の予算がかかり、鍵の管理に負担を感じながらも中小企業にはなかなかハードルの高いシステムでした。
一方、クラウド入退室管理システムは、1扉あたりから手軽に導入できるサービスもあり、スマートロック本体も買い切り型ではなく必要な分だけレンタルできるサブスクリプション型で利用できるところもあるため、コストを抑えて導入することが可能です。
故障の際に新しいスマートロックと交換してもらえたり、常に最新のデバイスやソフトウェアを利用できたり、不具合がでたときにサポートを受けられたりと運用面でもメリットが多く、注目を集めています。
例えば、サブスクリプション型でサービスを提供しているAkerun(株式会社Photosynth)では、初期費用無料で、月額1万7,500円から利用できます。
同じくサブスクリプション型を採用しているbitlock PRO(株式会社ビットキー)では小規模オフィス向けに必要なソフトウェアや機器をセットにしたオフィスパックを初期費用・工事費用不要の月額5,000円のみで提供しています。
クラウド入退室管理システムをサブスクリプション型で提供しているサービスでは、基本的にスマートロック本体の利用料金と入退室履歴の確認や勤怠管理ができる入退室管理システムの利用料金を合わせた価格設定になっています。また、最低利用期間がないところや1ヶ月~というように短い期間からでも導入できるところも、従来の大がかりな入退室管理システムにはない魅力の一つです。
解錠方法や入退室管理機能に何を求めるかによって導入プランや価格帯は大幅に異なります。クラウドサービスでは、Web上の管理画面からプランや設定を変更することや、API連携であとから必要な機能を拡張することもできるので、まずは、基本的な入退室の履歴が確認できること、スマートロックの解錠がスムーズに行われることなどのポイントを押さえた基本料金プランからの利用をおすすめします。
また、システムの導入件数が多いほど利用料金が割安になるサービスもあるので、複数の拠点で利用する場合やオフィスの増設などの予定のある場合には考慮しておくとよいでしょう。
例えば、前述のKEYVOXの有料プラン の場合、 1~10台は月々5,000円/ドア、11台目からは月々2,500円/ドアとなっています。なお、KEYVOXでは別途スマートロックの購入費用が必要です。

クラウド型入退室管理システムメーカー

・bitlock Starter Kit(株式会社ビットキー)

端末をドアに貼り付けるだけで工事不要で利用でき、365日で稼働するサポート体制も充実。スマートフォン、ICカード、社員証の3種類の解錠方法に対応している。ハッキング、データ改ざん対策に対応した独自の強固なセキュリティを備える。専用SaaSで入退室管理ができ、CSVダウンロードで勤怠システムにも連携可能。時間帯、回数、対象とするドアなど解錠権限を細かく指定した鍵の発行もできるので、来客などの一時的な入室にも柔軟に対応できる。
• 月額費用:5,000円/台 ~
• 初期費用:0円

・Akerun(株式会社Photosynth)

Web管理画面「Akerun Manager」上から正確な入退室履歴を管理でき、リアルタイムで勤務状況の把握が可能。様々なクラウド勤怠管理システムとAPI連携でき、自動で出社、退社時刻を記録することもできる。24時間体制のサポート体制があり、機器が故障した際には無償での交換にも対応。導入法人4000社以上を誇り、セキュリティ、サポート体制にも定評がある。
• 価格:工事不要・初期費用/無料 月額/Akerun Pro・1セットあたり17,500円

・KEYVOX(ブロックチェーンロック株式会社)

スマートフォンのアプリでの解錠を採用し、予約、物件管理、入室履歴管理、本人確認、決済といった通常個別に契約が必要とされる機能をオールインワンで提供し、低コスト運営が可能。オフィスのアクセス管理はもちろん、スペースレンタル事業にも適しているシステム。ブロックチェーン技術を利用した鍵で高い安全性の保証も強み。
• 価格:有料プラン
初期費用/製品代 61,600円/台(税別) 工事費・ネットワーク設定費別
月額費/1~10台目 月々5,000円/台(税別)11台目~  月々2,500円/台(税別)

・カギカン(Qrio株式会社)

専用のアプリを利用してスマートフォン、タブレット、パソコンなど様々なデバイスで解錠でき、鍵の解施錠の履歴をダウンロード保管することも可能。リモート解施錠にも対応しているため、鍵を発行せずに遠隔操作で一時的な入室許可を与えることもできる。故障時の無償交換に加えてスマートロックの電池交換や運用サポートも無料で受けることができる。
• 価格:工事不要・初期費用/無料
1ロックの場合 月額7,980円/セット~・1ドア2ロックの場合 月額11,980円/セット~
上記基本プランに含まれるサービス(機器レンタル料金、システム利用料、メンテナンス、運用サポート)

・SecureFrontia X(NECプラットフォームズ株式会社)

1枚のICカードで、幅広い社内システムと連携可能な入退管理システム。ICカードはドキュメントセキュリティや社員食堂の決済システムとの連携も可能。入退室管理に留まらず、企業運営のトータルソリューションとして展開している。
また、情報セキュリティ事故や不正侵入を防止したいと考える1~4扉の小規模オフィス向けに、Web入退管理システム「SecureFrontia Lite」のサービスもある。
• 価格:SecureFrontia X/要問合せ・SecureFrontia Lite/標準価格 348,000円(電気錠、ICカード、工事費を除く)

どんな認証装置を利用可能か?

「オフィス・セキュリティの強化」の用途では、外部からの不審者の侵入を防ぐことに加えて、内部犯行や情報漏えい対策として利用できることが重要です。
システムによっては退室時にはICカードなどを利用しないケースもあるので、退室履歴がとれないものもあります。内部からのデータ持ち出しの防止やトラブルが発生したときに在籍していた人物を特定するためにも、人の出入りを検知するための認証リーダーとして、ICカードリーダーなどを室内・室外の双方に設置しているシステムを選択することをおすすめします。
また、役職や部署など社員属性に応じて細分化した入室制御や、個人を特定した入退室履歴を把握できるか否かも確認しておきましょう。
例えば、暗証番号で解錠するタイプのスマートロックの場合、暗証番号さえわかっていれば誰でも解錠できるため、個人を特定した入退室の記録が取れません。一方、多くの企業で採用されているICカードでの解除の場合、個人の特定はできるものの、物理的なカードを紛失したり盗難されたりする恐れがあります。そこで、注目されている解錠方法として、指紋や顔、静脈といった生体認証で解錠する方法があります。生体認証での解錠はなりすましや鍵の紛失などの心配もなく、暗証番号やICカードよりも高いセキュリティを保つことが可能です。しかし、指紋認証の場合は手荒れや乾燥などによる季節的な精度の変動や、静脈認証の場合は認証から解錠までのタイムラグがあることから出入りの多い部屋には不向きであること、また、導入コストが高いことなどのデメリットもあります。

人事部や開発部などの重要情報を取り扱う部署では生体認証での解錠を、社員の出入りの多いフロアではICカードや暗証番号での解錠というように使い分けできる入退室管理システムもあるので、予算に応じて扉ごとにセキュリティ強度を設定するのも一案です。
「レンタルスペース事業の早期立ち上げと効率的な運営」の用途では、前述のKEYVOXのように予約管理、在庫管理とアクセス管理をオールインワンで提供しているシステムは利便性が高いです。クラウド入退室システムは外部の予約システムや決済システムと連携することも可能ですが、システム毎に契約を結ぶとなると業務が煩雑になりがちです。必要な機能とスムーズな連携ができるかどうか予め公開されているAPI連携のサービスや連携の手順を確認しておくとよいでしょう。
オフィス向けのスマートロックの解錠手段は、主にICカード、暗証番号、スマートフォンアプリ、生体認証の4種類が挙げられます。
社員が中心で出入りの頻度が高い場合には、ICカードでの解錠が一般的です。既存の社員証を活用してコストを抑えたい場合は、FeliCaシールを貼ることで社員証をICカード化することも可能です。また、SuicaやPASMOといった交通系ICカードなど、NFC対応カードで解錠できるデバイスであれば、新たに専用のICカードを発行するコストが削減でき、アルバイトや社外スタッフなどが期間限定で利用する鍵としても利便性が高いです。

暗証番号での解錠は、物理的な鍵が不要なため、シンプルで導入がスムーズな反面、個人を特定した入退室の履歴が取れないことや番号流出のリスクなどセキュリティ面では弱い部分もあります。ICカードなど他の解錠方法との併用や社外の方への一時的なアクセス許可の手段として捉えるとよいでしょう。定期的な番号の変更も欠かせません。
なお、前述のRemoteLOCKでは個人毎の暗証番号が発行できるため、個人を特定した入室の履歴は確認することが可能です。
スマートフォンのアプリで解錠するタイプはアプリをインストールする手間やスマートフォンを持っていない方は使えないというデメリットがありますが、スマートフォンさえ持っていれば、誰にでも瞬時に鍵を発行することができることが強みです。鍵の有効期限や時間設定なども管理画面から行えるため、効率的に来客や一時的な鍵の発行ができます。また、スマートフォンのGPSやビーコン通信を使ってハンズフリーで解錠できることも魅力です。鍵の存在を意識することなく出入りができ、紛失のリスクも低いです。
機密情報など高いセキュリティレベルを必要とする情報を扱う部署や部屋には、顔認証や指紋認証、静脈認証といった個人の生態的な特徴を用いて解錠する、生体認証が有効です。上記の認証方法に比べて、紛失や盗難、偽造、成りすましなどのリスクがほとんどなく、高いセキュリティを保つことができます。デメリットとしては、コストが高額になること、初期設定を含めた運用が大がかりになる可能性があることが挙げられます。

クラウド型入退室管理システム機能・仕組み

物理的な鍵を持つことなく、ICカード・暗証番号・スマートフォンのアプリ・生体認証などで解錠でき、インターネット上で開閉履歴の確認や遠隔操作で鍵の開閉操作などができるスマートロックの機能をクラウドサービスで提供している入退室管理システムのことを指します。
クラウド入退室管理システムの特徴としては、基本的に、大がかりな工事を必要とせず、既存のドアの鍵に簡単に取り付けできることや、サーバー構築が不要なため、ドア1つからでも導入することができ、企業の規模に合わせてコストを抑えて導入できることが挙げられます。
また、クラウド型のスマートロックから収集されたデータはインターネットが接続されていればどこででも利用できるため、離れた場所にある複数の拠点の入退室管理も容易に一元化することが可能です。
顔データをあらかじめクラウド上のマスタに一元管理しておき、拠点ごとに許可されたユーザを認証した場合にドアロックを解除します。認証の履歴もクラウド上に保存することができます。そのため、離れた拠点の顔認証ドアロック解除や、入室履歴の確認が可能です。
業界最高ランクの精度を誇る弊社の顔認証システムは、単独の利用はもちろん、ICカード認証等と併用する事により堅牢なセキュリティとすることも可能です。
弊社のクラウド顔認証入退室管理システムで使用しているカメラは、メガネや帽子、マスク等でも認証可能なため、多くのシチュエーションで高精度の認証が可能です。 また、カメラ機器は顔の切り出し機能を使用することにより、撮影した人物の顔画像を簡単にクラウド上のサーバにアップロードできます。