ソーシャルディスタンスへの対応が急がれているセキュリティーゲート

この度のコロナウイルスを初め、私たち人類は今後も新たな感染症への対策を行っていかなければなりません。この記事の主題となっているゲートもそのような観点から、開発が急ピッチで進められており、2020年5月には株式会社大倉より高性能セキュリティゲート「HESTA Security Gate」が登場しました。これは、一体どういうものなのでしょうか?
・「HESTA Security Gate」のここがすごい!①非接触温度センサー
ソーシャルディスタンスをクリアしている非接触温度センサーを搭載しているのが、このセキュリティゲートの特徴です。例えば、最近では感染拡大を防止するために、多くの施設では入館する際に検温が行われるようになりましたが、人が人に行うためどうしても接触してしまい、最悪の場合は感染してしまう可能性が考えられます。しかし、このゲートはセンサーが人を感知し、自動的に検温してくれるため、そのような心配がありません。また、誤差はわずか0.2℃と精密で、すぐさま音声アラームが鳴るため、感染者の施設内への侵入を防ぐことが出来るのです。

・「HESTA Security Gate」のここがすごい! ②マスクの上から顔認証
ゲートは会社などに設置されると思いますが、このゲートを通過する際に社員証などは必要ありません。最近では、外出時のマスクの着用が常となっておりますが、着用したままでも顔認証出来る機能が付いていますので、職員や関係者を登録することで自動認証し、そのままゲートを通ることが可能です。また、勤怠管理は従来では社員証やタイムカードを機器で打刻して行っていたかと思いますが、このゲートを通過するだけで勤怠管理が出来てしまうため、危機に触れることもなく衛生面でも安心出来ると言えます。

・「HESTA Security Gate」のここがすごい! ②最大3万人のデータを記録
コロナウイルスで言えば、二次感染予防として、感染者がどこへ行き誰と接触したかなど詳しく経緯を調べ上げています。このゲートは、最大3万人の通過者を記録することが出来ますので、もし異常が見られる人がいてもデータとして残り、感染拡大を防ぐことに役立つと考えられています。

もしも感染者がゲートを通過してしまったら?

感染者の施設内侵入を防ぐためには、以上のようなセキュリティゲートを導入することで、感染拡大を未然に防ぐことが出来ます。しかし、コロナウイルスのように自覚症状が無い感染者がいる場合もあり、万が一にもゲートをくぐり抜けてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
そのような対応策として注目されているのが、共有部に触れずに移動や生活が出来るシステムです。これはビルシステムの第一人者と言っても過言では無い、日立と日立ビスシステムが体現化させました。この施設内部での感染拡大防止に貢献するシステムについてもご紹介していきたいと思います。

・共有部に触れない生活を確立するシステム!「タッチレスソリューション」
感染者が施設内部に入ってしまった場合、共有部などにウイルスが付着することが考えられます。そうなってしまった場合にも、共有部に触れなくて済む仕組み「タッチレスソリューション」が実現しました。

例えば、施設内で多くの方が気になるところと言えば、エレベーターのボタンと密室だと思いますが、この仕組みを使えば自動でエレベーターを待っている人数を検知し、密を起こさない程度にエレベーターを配車するというのです。

また、エレベーターに乗り込んだ後に、受信機に非接触型の「ハンズフリータグ」をかざすことによって、ボタンに触れることなく目的の階に行くことが出来ます。そうすることで何にも触れることなく、施設内の移動が可能になるというわけです。

ドアノブにも触れなくて良い時代が来ました!
「スマートロック」でお馴染みの「Akerun」を提供する株式会社フォトシンスは、オフィスのドアを後付けで自動ドアにすることが出来る「タッチレスエントリーソリューション」の提供を開始しました。職員はドアノブに触れることなく、カードをかざすか、スマートフォンで遠隔操作すればドアが自動で開閉するというのですが、大掛かりな工事は不要で、設置するだけで自動化出来るので驚きです。

まとめ
コロナウイルスにより、私たちの生活も日を追うごとに変化しています。皮肉にもこのタイミングで、「ソーシャルディスタンス」という言葉が波及してしまったわけですが、ひとつの大きなキーワードとなり、私たちがより安心して過ごせるような仕組みも日々築かれています。セキュリティゲートやタッチレスソリューションは、それらを象徴する大きな一歩だと言えるでしょう。