実際にサーモグラフィーカメラはどんな施設や企業に有効なのでしょうか?

サーモグラフィーカメラを買おうと考えている企業が多い世の中。
私自身は「病院の玄関で見た事があるが,あとは無いかな」と言う感じです。
しかし病院以外にも、サーモグラフィーカメラが有効な場所があるので紹介して行き
たいと思います。

病院やクリニックでのサーモグラフィーカメラ

サーモグラフィーカメラは医療機関にとても有効です。特に病院やクリニックは患者の出入りもですが,その病院やクリニックで勤務する従業員も多いと思われます。
その為、患者以外にも従業員の体調管理が重要となって来ます。
病院やクリニックでは集団感染が起こってしまうと,その病院自体が機能しなくなってしまい「稼働出来ない」「休業」「外来診療ストップ」と言った事が起きてしまいます。
当然、外来で来る患者にも影響がありますが,働く従業員にも大きな影響が起きてしまいます。
その為、サーモグラフィーカメラを使用して玄関で感染症を未然に防ぐ事が重要となって来て、感染症疑い者が出る事で早急に隔離治療に進める事が出来るのです。

空港や駅でのサーモグラフィーカメラ

空港や駅は人の出入りも多いですが、動きも多い場所と言えます。
又、空港や駅は毎日同じ人が使用する場合もありますが,初めて利用する人もいます。
その初めて利用する人が県外のどこから来ているのか?行動パターンは解りません。
そして毎日利用する人もそうです。行動パターンや、どこで買い物や私用で立ち寄っているのかも解りません。
その中に、感染症にかかっている人がいれば,間違いなくクラスターが発生する可能性が高いです。
又、駅や空港で働く従業員も病院と同様で多くいます。
駅や空港で勤務する従業員と、駅や空港を利用する人の体調を管理する事はとても難しいと言えます。
従業員は会社や企業での体調管理が可能ですが、駅や空港を利用する一般人は検温をしてから利用すると言った事はしないと思います。
その為、駅や空港の玄関やエントランスにはサーモグラフィーカメラが必要と思われます。

デパートや大手ショッピングモールでのサーモグラフィーカメラ

大手ショッピングモールはあると便利で,私自身も「服を買いに行こうかな」とルンルン気分で行く事があります。
しかし最近は行く事が少なくなっており,久しぶりに行くと玄関にサーモグラフィーカメラが設置されている事に気がついたのです。
飲食をするフードコートもテーブルを少なくし換気もされているので3密を守っていると改めて気がつきました。
ショッピングモールは働く従業員も多く、専門店で働くアパレル系の店員さんもいれば,テナントに入っている美容室の美容師さんや歯科医院の歯医者さんもいます。
1度新型コロナ感染者が出てしまったショッピングモールが自分の地元にあり,店員1名が感染しただけで24時間以内での消毒清掃作業とそのテナントに入っていた店や
隣にある店も休業になってしまった事があります。
従業員が2週間も隔離されて仕事が出来ない状態になってしまうことは,生活も出来ない状態と同じなのです。
その為に、大手ショッピングモールの従業員は「県外に行かない!」「緊急事態宣言が出ている地域には行かない!!」という事を徹底している場所もあると言われています。

学校や保育園でのサーモグラフィーカメラ

学校や保育園、幼稚園は子供達の出入りと教員や保育士等の出入りが多いです。
その為、登校、登園した際に風邪症状がある生徒や園児がいた際は玄関で検温出来る、
サーモグラフィーカメラを設置する事が大切だと思います。
新型コロナウイルスは子供の場合は無症状や軽い風邪症状ケースが多く、勤務する教員や保育士に感染する可能性もあるのです。
現在は、子供からの感染すると言ったケースや事例はあがっていませんが,他の健康な園児や生徒にも感染する場合もあるため、登校や登園をストップする必要があるのです。
又、教員や保育士は生徒や園児の保護者に休日、人が多く集まる場所への外出を避けるように話すことも必要となります。
私自身は保育園勤務していますが風邪症状があっても「食欲あるので!!」と言って連れて来る保護者はいます。
このような場合は検温をさせて,他の園児に感染する可能性があることを話、登園を中止させるように促し早急に受診をすすめます。
保護者の中には「病院連れて行く暇がないから、市販薬渡しますので飲ませて下さい」と言った最悪なケースもあります。
玄関前の検温も重要ですが、保護者自身が子供の体調を管理し感染拡大させない事がもっと大切なのです。

介護施設でのサーモグラフィーカメラ

介護施設は、クラスター感染が多い場所と言えます。
その理由は、高齢者の認知機能に問題があると言えます。
新型コロナに感染していても隔離しようとしても認知症になっている高齢者は外に出て来てしまうと言ったケースが多く、検温出来ても動いてしまう場合があり感染が拡大する
可能性が非常に高いと言えます。
介護施設でサーモグラフィーカメラを使用する人は、勤務する介護従事者が中心と
なると思います。
介護従事者が体調を崩せば、業務が回らなくなる可能性が高いです。
体調を管理する事と施設内に新型コロナウイルスを持ち込まないように、
サーモグラフィーカメラの使用は有効と言えると思います。

サーモグラフィーカメラの弱点

・無症状患者を判別する事はできない
発熱は新型コロナウイルスの症状の一つです。

しかし必ずしもすべての患者が発熱するわけではありません。

また、潜伏期間中は発熱を確認することもできません。

これは、すべての体温計に言える事ですが、発熱だけで感染の陰性・陽性を判断する事はできない事を覚えておきましょう。

・寒暖差の激しい場所では使えない
実は体温を測定しているわけではないんです。

正確に言うと測定しているものは「体表面温度」 つまり体の表面の温度を測定しているんです。

体が冷えきった状態では、表面温度が著しく低下しています。

正常な値を測定できないため、真夏・真冬の運用には注意が必要です。

そのため正確に測定をするため、真冬は室内に入って5分程度時間をあける必要があります。

・初期導入コストが高い
無人運用が可能なため、トータルコストは安くあがります。

ただし本体価格が高いため、初期に必要な金額は高くなってしまいます。

1年前は1台100万円も普通な時代でした。

しかし、需要の増加に伴って、価格の安いモデルも多数登場してきています。

今では1台10万円~でもかなり高性能なカメラもありますのでオススメです。
どうしても高額で購入が難しいと感じた場合はレンタルや助成金を使用してサーモグラフィーカメラを
設置するのもおすすめな方法です。