2020/09/30

空港で導入されるセキュリティゲートとは?

セキュリティゲートとは、IDカード認証や生体認証により、正しく認証された人のみ通行を許可するゲートです。
通行検知センサーを備えているため、通常の扉と比べて不正通行を検知・防止ができるメリットがあります。
高いセキュリティ性を持つため、空港やオフィスエントランスに導入されているほか、近年ではアミューズメント施設や無人店舗などでも利用されています。

■セキュリティゲートを導入するメリット

セキュリティゲートを導入することで、以下のメリットを得られます。
①不正通行を検知できる
②ゲートによって不正通行を物理的に阻止できる
③警告灯やブザーを作動できる
④現場状況を記録できる

セキュリティゲートには通行検知センサーが備えられているため、肉眼ではわかりづらい不正通行でも正確に検知できます。
不正通行を検知した際には、その場でゲートを閉じて物理的に通行を阻止することが可能です。
非認証者や不正通行が発生した場合、即座に警告灯やブザーで周知することが可能であり、迅速な対応ができます。
不正通行が発生した際には自動的に日時や映像を記録することが可能で、確認作業の工数を減らすこともできるでしょう。

■空港におけるセキュリティ事情

現在の空港におけるセキュリティ事情は、潜在するテロの脅威と政府が推進する観光立国策との間でバランスを模索しつつ運用しています。
空港が抱えるセキュリティの課題は多く、テロや不法出入国者、禁止薬物および危険物などの脅威に晒されており、これらを水際で阻止する役割が求められているのです。
その一方で、アジアの格安航空会社であるLCC(Low Cost Carrier)の日本進出が加速しており、今後も日本に訪れる観光客は増加すると予想されています。
国内では、羽田空港新国際線ターミナルの運用が開始されており、変化する国際・社会情勢の中でインバウンドがもたらす経済効果を維持しつつも、高水準のセキュリティを保つことが急務となっているのです。

■空港での保安検査(セキュリティチェック)

飛行機に搭乗するためには、必ず保安検査を受けて通過する必要があります。
保安検査を受けるタイミングは任意です。
チェックインからフライト出発までの間に行いましょう。

■保安検査の流れ

保安検査の大まかな流れは、以下の2つに分かれます。
①人の検査
②荷物の検査

①人の検査

まず人の検査では、身に着けたアクセサリや腕時計などの金属を可能な限り外した状態で、金属探知機を通過します。
金属を感知し、センサーが反応した場合は、個別に探知機でボディチェックを受ける必要があります。
金属探知機は、ズボンのボタンや下着のワイヤーや金属製医療器具などに反応することも多いため、同性の検査員によるチェックを行います。

②荷物の検査

続いて、X線検査機による荷物の検査を行います。
トレーの上に手荷物を乗せ、X線検査機を通したチェックが行われます。
ストールや帽子、ジャケットなどの上着は脱いでトレーに置き、液体物およびタブレットやノートパソコンはバッグから取り出しておきましょう。
万が一、液体物や危険物と思われるものが発見されると、係員から荷物を開けるように指示されます。
その際は素直に従い、再チェックを受けましょう。

■スマート化する保安検査

厳正なチェックが行われる保安検査は何かと時間がかかるものですが、最近ではスマート化が進んでおり、待ち時間の短縮と混雑の緩和が進んでいます。
①ボディスキャナー
②スマートレーン
③CT型X線検査装置

①ボディスキャナー

近年では、国内外問わず多くの空港で身体検査としてボディスキャナーが導入されています。
検査の流れは、ガラス張りになった筒状の検査台の中に立ち、両手を上げた状態で3秒停止すると、スキャナーが回転し、7〜10秒後に結果が表示される、というものです。
ボディスキャナーは人体に無害の電波である「ミリ波」を使用しているほか、スキャン中に係員が見る画面もプライバシーに配慮されているため、安心してチェックを受けることができます。
ボディスキャナーは改良され続けており、最新のものでは、手を上げず、1秒以下でスキャンできるものも登場しています。

②スマートレーン

スマートレーンは、保安検査の効率化に一役買っています。
スマートレーンの導入により、これまで係員が地道に手で移動させていたトレーが全自動で流れるようになり、手荷物をトレーに置くスペースも広くなったため、3人同時に荷物台を使用することが可能になりました。
これにより待ち時間が大幅に短縮され、荷物をトレーに乗せ終えた人から自動でベルトコンベアのように金属探知機へ進みます。
スマートレーンは時間短縮と業務の効率化および人件費の削減と数々のメリットがあり、好評を博しています。
国内では、関西空港や伊丹空港がスマートレーンの導入を始めているのです。

③CT型X線検査装置

従来のX線検査では、一方向からしかX線を照射できないという問題点があり、画像解析の際にはノートパソコンやタブレットを取り出さなくてはならず、手間がかかるデメリットがありました。
CT型の検査装置では、一方向ではなく360度の照射が可能となり、ノートパソコンやタブレットが入っていても取り出すことなく、全方向から荷物の中身をチェックできるようになりました。
また画像も従来の2Dから3Dへ進化したため、回転して確認できるようになっています。
こうした新技術の活用により、検査の効率化と、テロ対策への効果が期待されています。
CT型X線検査装置は、すでに羽田空港で運用が開始されています。

■基本的なものから高性能なものまで

空港はさまざまな国との出入口となっているためセキュリティゲートは必須で、必ず設けられています。
ただ、空港によって設備が異なり古い設備の空港もあれば最新の設備が揃っている空港もあります。
必ず最新の設備が必要というわけではありませんが、より対策することが求められるのです。