2021/04/12

非接触での顔認証システム – 入退室管理と勤怠管理

勤怠管理システムを利用しているが、不正を防ぎたい、打刻機が混み合うのでスムーズにしたい、従業員の入れ替わりの度のICカードの発行や回収の手間を減らしたい、とお考えの方へ、生体認証を利用した勤怠管理システムについて、必要性やメリット・デメリット、活用のポイント、おすすめサービスなどをご紹介します。生体認証と一口に言っても、認証部位によって違いがあるため、それぞれの特徴を知ることがシステム選びの第一歩となります。

マンションに生体認証システムを設置

マンションを管理する上で、セキュリティの確保は入居者の安全・安心に寄与するだけでなく、マンションの資産価値を高めることにもつながります。従来の施錠システムと連動させることでより強固なセキュリティ管理を容易に実現できます。また、パスワードやEMカードと併用することで認証方法に融通を利かせて入居者の利便性を高めることもでき、同時にセキュリティ強化も図れます。仮に登録者でありながら顔認証ができないなどのトラブルが生じても、リアルタイムで管理者に連絡できるため迅速な対応措置が可能です。

保育園や幼稚園に生体認証システムを設置

大切なお子様をお預かりする保育園や幼稚園では、園児や先生方の動静はつねに把握しておきたいところ。受付システムと連動させることで入退室管理をより確実に行えます。また、このセキュリティ強化により、部外者や不審者の不法な侵入を予防できるため管理する立場としてはたいへん心強いシステムです。たとえば登園した園児が誰なのかその都度把握できるため、「◯◯ちゃん、おはよう」と、声をかけることも可能です。

受付窓口に生体認証システムを設置

来客への対応は企業イメージの良し悪しを決める重要な要素。SmileOkayなら、あらかじめ登録しておいた来客を顔認証でただちに一人ひとりを峻別でき、その人物データをモニタに呼び出せます。これなら、名前や要件をその都度確認する手間が省けるうえ、来客ごとに適切な対応ができ、相手の好印象を引き出すことが可能。さらに、受付システムに音声デバイスを連動させれば、お出迎えのお声がけも自動で行うことができます。

食品倉庫に生体認証システムを設置

倉庫荒らしと呼ばれる窃盗事件から大切な物品を守ることは、企業や倉庫管理者にとって今や生命線とも言えます。既存の物品管理システムと連携で、入退室管理の強化を図ることができる画期的なシステムです。顔認証による優れたセキュリティで関係者以外の不正な侵入を水際で阻止できます。さらに、顔認証でNGとなった人物についても、顔の特徴をデータ化して記録保存でき、必要に応じて参照が可能。不審者特定の強力な手がかりになります。

学校での顔認証システム・生体認証システム出席管理

小中学校、高校などの教室や大学の講義室に設置することで児童や学生の出席管理をスムーズに行うことも可能です。とくに大学などでは、代理出席が横行することが少なくありませんが、顔認証ならこうした不正にも厳正に対処できます。また、すでに導入済みの管理システムとの連携で、学生の出欠状況を自動記録させることも可能。無断欠席にも役に立つと思います。

病院での顔認証システム・生体認証システム勤怠管理

病院での勤怠管理や受付をどちらもスマートにサポートできます。とりわけ、医療器具や資料などで手がふさがっている場合でも即座に認証が行えるので、多忙な医療関係者の時間をムダにしません。さらに顔認証なので、手袋をはめた状態、手が汚れた状態でも問題なく照合が可能なので、指紋認証や静脈認証のようにその都度、手袋を外したり、手を洗ったりといった手間をかけずに入退室できます。

工場等の顔認証システム・生体認証システム作業所

作業用の手袋を着用している場合でも簡単に照合が行えるも顔認証ならでは。指紋認証や静脈認証を導入しにくい工場や各種作業現場でもこれなら簡単に活用できます。しかも額(おでこ)から下の特徴を数値化ならヘルメットや帽子を着用したり、タオルを頭に巻いたりしていても問題なく認証できます。さらに、顔のパーツだけに着目するので日焼けや汚れ、体重の増減による体型の変化などが生じても正確に照合が可能です。

生体認証を上手く活用するポイント

さて、生体認証を利用した勤怠管理システムの導入を検討する際に、うまく活用するポイントを知っておく必要があります。主に下記2点をチェックしておくとよいでしょう。
• 環境に合わせた機器の選択
「職場環境」と「設置環境」に合わせて機器を選択すべきです。
まず職場環境というのは、人数(定時に大勢が出退勤するのか、フレックス出勤などでバラバラなのか、そもそも混みあうほど人数が多くないのか)や入社・退社や他拠点からのヘルプ要員といった人の入れ替わりが激しいか、個人情報や機密情報を管理する職場か、外国人の割合、などが挙げられます。
大人数ならば混雑しないよう、一瞬で読み取れるタイプが向いていますし、人の入れ替わりが激しい場合は登録が簡単なタイプがいいです。もちろんどの職場でも部外者が入り込んでは困りますが、特に機密情報が多い場合はセキュリティ対策も兼ねて、高精度の本人認証機能を持つタイプを選ぶべきで、入退室管理を兼ねているものも選択肢になります。外国人が多い場合は、英語対応しているシステムや、読み取るだけといったシンプル操作のものがよいでしょう。
次に設置環境は、十分なスペースがあるか、ホコリや熱などの心配がないか、ケーブルを引っ張ってこられる場所か、人の通行が多い場所か、などといった点があります。
例えば、設置場所が広くない場合は、ノートPCにUSBで認証機を接続し、マウス操作するタイプを選んでしまうとスペースの確保が難しいため、デバイス一体型やタッチ式、壁掛けタイプの方が省スペースで適しています。ホコリや熱が心配な場所に設置するには、それに耐えうるタイプのものを選ぶ、ケーブルが難しければワイヤレスタイプを選ぶ、店舗など人の通行が多い場所であれば、いたずらされないようなデバイスを選ぶ、といった観点も必要です。
• 生体情報の管理のしやすさ
登録時に登録がうまくいかないと、その都度人事担当者が時間をとられて大変になってしまうため、スムーズに精度よく登録できる必要があります。一般的には、指紋認証以外には登録時に何度もやり直し、ということはあまりありませんので、それほどネックにならない可能性はあります。とはいえ、これは実際やってみないとわからないので、各社の提供している無料トライアルなどで一度は試してみるのがおすすめです。

勤怠管理システムにおける生体認証のメリットとデメリット

勤怠管理システムにおける生体認証の必要性を見てきましたが、生体認証と一口にいっても、認証の部位別に違いがあります。メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
・指紋認証
【メリット】機器が安価。
【デメリット】接触が必要。読み取りしにくい場合もあり。
スマホやPCでも利用されていて馴染みのある生体認証方法だが、人によっては読み取りしにくいケースもあり。肌荒れ、むくみ、乾燥や濡れといった指表面の変化に影響されることも。何度もやり直しが必要な場合もあるため、同時刻に多数が出勤するような職場では行列になってしまう可能性もあり、向いていない。中には指紋認証と指静脈の両方を読み取るタイプもあり。
・指静脈認証
【メリット】認証精度が高い。非接触。
【デメリット】機器が比較的高額。手袋不可。
指紋とは違い、指先の怪我や皮膚の状態に左右されない認証性。
・手のひら静脈認証
【メリット】一瞬で読み取ることが可能。認証精度が高い。非接触。
【デメリット】機器が比較的高額。手袋不可。
指静脈などと比べて静脈の本数が多く複雑な形状で情報量に富むため、高精度。非接触のため、病院など衛生面で心配なところでも安心。
・顔認証
【メリット】専用機器が不要。荷物を持っていても打刻可能。非接触。
【デメリット】うまく読み取りできないこともある。暗い場所では読み取りできない。
ipadなどのタブレット端末やスマホ、PCなどの内蔵カメラで撮影するだけなので、専用機器が不要なのは嬉しい点で、手軽に導入できるが、輪郭・眉毛までを顔情報(特徴点)に必要とするため、マスクや深くかぶったヘルメットでは認識できない。定時に大人数が集中する企業には向かない。非接触のため、病院など衛生面で心配なところでも安心。
・虹彩認証(瞳の周りにある膜)
【メリット】非接触。暗い場所でも読み取り可能。荷物を持っていても打刻可能。
【デメリット】専用機器が必要。
顔や指紋と違い、満2歳以上は一生変化しないと言われている虹彩を使っての認証は、無色のコンタクトレンズやメガネ、透明なゴーグル、赤外LEDを十分に透過できるサングラスを装着していても読み取りが可能。非接触のため、病院など衛生面で心配なところでも安心。

以上のように、認証する体の部位によって、それぞれメリット・デメリットが異なります。例えば混雑しないような人数の職場環境で手頃な値段で導入するなら指紋認証や、壁掛けできる顔認証、精度を高めたい場合は指静脈認証、ヘルメットや手袋をした環境では虹彩認証、定時に多数が出退勤する職場では一瞬で読み取れる手のひら静脈認証、また病院など衛生面が気になる場所では非接触タイプ、などそれぞれの特徴を知った上で選ぶとよいでしょう。

なお、生体認証全般でのデメリットも2点知っておく必要があります。
・出先での打刻ができない
まず、基本的に社外での打刻ができないため、出先へ直行・直帰する営業マンや、自宅やシェアオフィス等でのリモートワークの社員を抱える企業には向いていないということです。あくまでも「職場への到着=出勤」のようなスタイルの職場・職種でこそ生体認証を利用した勤怠管理システムの価値が発揮されます。社外での打刻が多く想定される場合は生体認証にこだわらず、スマホなどから打刻できるタイプを選ぶとよいでしょう。また、ごく一部、スマホによる顔認証で打刻できるタイプもあるため、そういったサービスを選ぶことで場所にとらわれず不正を防ぐことができ、両方のいいとこどりができます。
・機器が高額
ICカードの読み取りなどのデバイスと比べて少し高価な点も挙げられます。(タブレット等の内蔵カメラを利用する顔認証ならこの限りではありません。)複数拠点に設置しなくてはならない場合は、ネックになるかもしれません。しかし、プラスチックのICカード等が不要な分、長期的に見れば決して高額なものではないでしょう。
自社の環境において生体認証を利用した勤怠管理システムが必要か、あるいは別の打刻方法がよいのか、よく考えて選ぶとよいでしょう。