セキュリティゲートで医療•介護施設職員•患者の安全を守ります

病院と福祉施設は患者や利用者にとって安全であり、安心に過ごす事が出来る事が求められています。しかし安全で安心である事は、働いている職員からも求められていることになるのです。
人の出入りが多い病院や福祉施設は、勤務している職員との協力も必要ですが警備のプロとの連携も必要となるのです。今回は、医療福祉施設の防犯対策の現状についてお話していきます。

医療•介護施設の特徴は?

•職員が10人以上、患者や入居者が30人以上は常にいる

医療•介護施設には職員は常に10人以上いて、患者や入居者は30人以上います。
人が沢山いれば、当然人なのでトラブルや事故が起こり防犯対策も必要となります。
又、必ず防犯対策委員といった責任者が配置されており、殆どが施設管理者や院長の場合が多いです。

•外部からの面会や業者の出入りが常にある

医療•介護施設は入居者の家族の面会もあります。
当然、外部の病院に往診委託契約をしていれば往診医の訪問もありリネンや食材を運搬する外部業者も施設に定期的に来ます。
私が勤務した施設では訪問マッサージやリハビリの専門業者も来ており、業者の出入りは入居者の家族よりも多く感じました。
他にも訪問美容やクリーニング業者、熱帯魚も飼っていたので水槽を掃除に来る業者の出入りもありました。

•施設管理者や院長は土日祝日は不在な場合が多い

施設管理者や院長は土日祝日は不在な場合が多いです。
土日祝日は臨時職員やパートで施設を回している場合が多く、もし何か事故やトラブルがあると施設管理者に連絡を入れます。
責任者が不在だと、早急な対応が困難になる場合が多いです。

•職員の8割は女性

病院も介護施設も殆どの職員が女性です。女性は男性と比べて当然力が弱いです。介護や看護は女性の丁寧なケアが良いと言われていますが、事故やトラブルとなってしまうと女性職員は大きな不安や恐怖を感じる場合が多いです。私も1度夜間勤務を介護施設でし階段から入居者が転落してしまった事故が起こり、女性職員しかいない状態で何とかその入居者を階段下から1時間かけてタンカーに乗せた事があります。その入居者は脱走しようとしていたみたいで、結局脳挫傷で亡くなってしまいました。ご家族からは「何でもっと早く対応出来なかった?」「男性職員の応援は無かったのか?」と強く責められてしまいました夜間帯の職員の人数も不足しており、本来は3名配置する所を2名で回していたこともあり施設の責任となってしまったのです。
その時に施設管理者は出張で不在で、「男性職員がいたらもっと早く助けることが出来たかもしれない」と後悔した事があります。

医療•介護施設での事件や事故は?

•入居者や患者の施設脱走

入居者や患者の脱走は常にあり、職員が探す事もありますがヘリコプターを使ったり警察に通報して探す場合もあります。
介護施設の脱走する入居者は殆どが認知症な場合が多く、帰宅願望が原因です。
又家族の面会が極端に少ない場合でも施設脱走が多く、職員は1度脱走した入居者や患者がいるとその入居者や患者を常に見守り強化します。
そのため、他の入居者の見守りが手薄になってしまう為、新たに脱走してしまう入居者が増えてしまいます。
入居者の脱走は、「認知症だから入居者が悪い!」と言った事にはならず施設や職員の見守り不足と言う責任になり、もし脱走して転倒や事故が起きた場合
も施設の責任となります。

•不審者の侵入

医療•介護施設では不審者が入って来ると言うケースがあります。
前に知的障害者の施設で夜間に元職員だった男が侵入し、職員を拘束し多くの入居者を刺殺した事件があった事を覚えている人もいるでしょう。
防犯カメラがあったが、夜中に外から人が入って来ると思わなかった事で起きてしまった事件でした。
夜間帯と言う事も有り職員も手薄だったことと、女性職員であった事、そして入居者のほとんどが薬を飲んで深く眠っていたことから気付く事も出来なかったと言う酷い事件
でした。
このように元職員は施設に入る方法も頭に入っているので、不審者侵入と言う事件に繋がるのです。

•職員と患者とのトラブル

職員や患者とのトラブルはよくあり、暴力や暴言が殆どです。
多くの職員は暴力は我慢していますが、刃物等を持った患者が職員に襲いかかるというケースもあるのです。
又、患者だけではなく患者の家族とのトラブルもあり、職員は常に恐怖に耐えながら業務している事が多いです。

•患者や職員の貴重品の盗難

患者や入居者の貴重品は患者自身が持っている事もありますが、施設の金庫で保管している場合もあります。
施設入居者だと認知機能が低下しておりお金の管理が困難になる場合もあります。
当然通帳や実印、保険証や診察券等も管理出来ません。
その場合、施設が責任を持って管理します。
職員の貴重品は職員ロッカーで自己管理となります。
貴重品が盗難するケースは内部職員や患者が盗んだと言うケースが多いので、防犯カメラの設置が重要になる所です。

医療•介護施設での防犯システムは?

•防犯カメラの設置

防犯カメラは玄関や廊下以外にも、職員専用玄関や非常口、職員の更衣室前や金庫がある事務所、浴室や食堂に設置されています。
防犯カメラは、常に職員が見る事が出来るようになっておりもし転倒事故が起きたとしても、映像をさかのぼって見る事が出来、事故の原因を解明する事が出来ます。
又職員の動きや当然不審者等の確認も出来て、職員が不審な動きをしていても気付く事ができて虐待や事件や事故に気付く事が出来ます。

•警備会社と契約

医療•介護施設は警備会社と契約している場合が多く、何かあれば警備員がかけつけるようなシステムになっています。
もし不審者が勝手に入って来ても、ブザーが鳴り自動で警備会社へ連絡が行くことになります。
私が今まで見た中で警備員が来た出来事は、不審者が施設の窓ガラスを割って入ろうとした事件です。
窓ガラスが割れた振動でブザーが鳴って、SECOMが来た事があります。
しかし駆けつけたのが10分かかっていたので、不審者が何をするのか?が恐怖だったのが忘れれません。

•カードキーやテンキーの使用

カードキーやテンキーを活用する施設や病院は増えて来ており、職員がカードキーを持って業務をするのが普通になっています。
又、テンキーも玄関だけでは無く、各病棟に移動する階段前にある扉にも付いており患者が勝手に階段に侵入するというリスクが無くなります。
テンキーの番号は3ヵ月ごとに変更し、面会者が通過する玄関のテンキーは家族に教えておく施設も有れば防犯上教えないで常に職員がドアを開けると言う
ようにしている施設もあります。
カードキーは施設外への持ち出しは禁止で当然紛失してしまうと、カードキー自体を変えることになり紛失した職員は弁償という扱いになってしまいます。

バブル期と比べての防犯対策は?

•バブル期

バブル期は、とにかく施設にも職員が多く給料も多く、施設自体も「儲かっている」と言った感じです。
夜間や土日祝日はそのため、受付や玄関に警備員が常に配置されており、職員が玄関で受付をする事や当直をするということはありませんでした。
警備会社が代わりに当直や電話受付、面会者の対応をしてくれるので職員は安心感はあったと思われます。
又、バブル期なので遠隔警備等のシステムがまだ無かった時代なので、警備員配置が普通だったと思われます。
当然、警備会社にお金を払う事になりますが、職員や患者入居者の安全を完全に守れていたと思われます。

•現在の防犯対策の現状

介護施設は夜間や土日祝日の当直は職員がする事が殆どになり、当然電話や受付け、面会者の対応も職員が行うことが現在は当然となりました。
職員は当直手当を受け取ることが出来ますが、もし不審者や面会者で問題がある人が来たら危険な状態となることは間違いないです。
私自身も当直業務をしたことがありますが、不審者よりも1番怖かったのが自然災害「地震」でした。
当直者が責任を持って入居者の避難誘導や家族への連絡をする為、入居者の安全が優先となるので自身や他の職員の安全を守る事が出来なくなります。
バブル期の警備員がいる状態の方が安心出来ると感じてしまいました。