コロナ渦での病院•介護施設での感染予防対策とは

コロナ感染者やクラスター感染が多いと言われている場所でもある、病院や介護施設。
患者以外にも従業員が感染してしまい、仕事が出来なかったと言うケーズが多いです。きちんと手を洗って消毒をしていても
何故か感染してしまう新型コロナウイルス。
何故、医療従事者や介護職員まで感染してしまうのか?そして現在行っている病院や介護施設での感染予防対策はどんな方法があるのか?
今回は、病院や介護施設での感染の原因が多い理由と感染予防対策について紹介して行きます。

病院や介護施設で感染が多い理由は?

•職員の不足と過労による免疫力の低下

病院や介護施設の求人は常に出ている為、常に従業員が少ないのが現状です。
その為、退職する人も増えています。
理由は給料以上に頑張っているのに、給料も上がる事無く感染リスクが高い業務をしているからでもあり、
仕事量が退職する人がいれば、勤務している人にのしかかって来ます。
その為、「休む事が出来ない」「有給も取れない」「体力が限界」と言った問題が出て来るため職員は常に
疲れていると言ったことになってしまうのです。
その為、風邪にかかりやすくなってしまう場合や感染症にかかりやすくなってしまう場合があり職員がコロナに感染する
事に至るのです。

•感染者のケアと問題行動

感染指定病院で大人しく患者が病室で休んで療養していると言った事は、妄想に近いかもしれません。
大人しく治療に協力的な患者もいますが「ばい菌扱いするな!!」と医師に暴力をふるった患者もいます。
現在、病院は高熱がある患者の受け入れ時は厳重に予防ガウンとマスク、フエイスガードを職員は使用しており
当然、他の患者に感染させないように隔離対応をしています。
その隔離と職員の厳重な予防に対し「ばい菌扱いされた」「何で個室なんだ!!高い病室に通すな!!」と言って医療従事者に
暴言や暴力をふるう患者もいるのです。
介護施設の場合は感染し隔離したとしても歩く事が出来る高齢者の場合は認知機能が低下していることもあり、勝手に部屋から出て来てしまう事や
マスクを付けないで歩き回ると言う事もあるのです。
そんなコロナに対しての感染リスクを理解されず、医療従事者や介護職員は精神的にダメージが多くなってしまい退職に至ってしまう場合が多いと言われています。

•不十分な感染予防

一時期、マスクや使い捨てガウンが不足しており、「マスクは3日に1回の交換をしている」「ガウンは無いのでゴミ袋を代用している」と言った事があったと思います。
マスクは1日1枚で汚れたら必ず交換が普通ですが、それが出来ないとなれば不完全な感染予防となってしまう可能性が高いと言えます。
又、ガウンに関しても使い捨てであり、マスクと同様に細菌やウイルスを通さない素材の物を使用されていますが、ゴミ袋を代用しても感染予防は出来ますが不十分と思われます。
感染予防が不十分であるのと、感染予防に関しての知識が不足している病院や介護施設もあり、「体調が悪いのに無理に出勤して来た」「実は風邪気味なの」と言う感じで無理に
仕事に来る職員もいます。
この場合は自身が感染源になってしまうことを、病院や施設から指導をし出勤停止、又は休ませる事が重要となります。

病院と介護施設での感染予防対策

•従業員の体調管理の徹底

医療従事者や介護職員が、体調不良になれば業務が回らなくなるのは当然です。
しかし、それは従業員の体調を管理出来ていない事が原因で起こると言えます。
「手の消毒は出来ている」「検温では37、5℃以下だから仕事ができるね」と判断されても
「顔色悪い」「咳が出ている」となれば当然業務は出来ません。
各病棟や介護施設には職員が出勤して来たら、検温をし記録を残すようにしています。
体調が悪いと感じたら、出勤はせずに体調が悪い事を勤務先に連絡する事で休みを確保し人との接触を避け
感染リスクを減らす事が出来るのです。
過労に寄る体調不良が殆どなので、医療従事者や介護職員の体調管理は今後も難しい課題となると言えます。

•患者や入居者への面会制限

病院や介護施設は新型コロナの影響で患者や施設入所者の家族の面会を中止にしている場合があります。
特に感染症指定病院での患者の面会は禁止されていおり、患者の家族は患者の荷物を渡す時は病院の受付で職員が受け取って
家族の代わりに渡すような体制となっています。
介護施設の場合は別室にモニターを準備し家族がそこで入所者と面会出来る、オンライン面会を取り入れている所もあります。
しかし「声が聞こえてもね」「触れる事も出来ない」と言った寂しい気持ちが増えてしまうと家族や入所者から「寂しい。逢いたい
」と言う要望が聞かれる事が増えていると言えます。

•施設内の清掃と消毒と従業員の感染予防

病院内の清掃や消毒は専門業者が行う所もありますが、病室は看護師や看護助手が行っている事が多いです。
特に感染者が入院していた病室はベッドや壁、ドアの取っ手、窓、カーテン、リネンまで消毒や破棄をしないといけ無いと言われています。
一度病室が空いても、また感染者が入って来て、退院して掃除や消毒の繰り返しと言われています。
リネンは熱処理での消毒となるので、リネン専門業者が病院内で消毒すると言われており、その専門業者も感染するリスクが高いと言えるのです。
その為、マスクやガウン、フエイスガード、手袋を常に使用している状態であるのです。
介護施設の場合は掃除や消毒は、従業員が行っています。
リネンの専門業者はありますが、洗濯や消毒はしてくれず汚染したら破棄すると言った感じとなります。
当然、病院と同様でマスクと手袋、使い捨てエプロンを使用します。
しかし従業員がマスク出来ていたとしても感染源となった入所者は認知機能が低下している為、マスクをする事は少ないと言えクラスター感染に繋がると言えます。

•従業員の休みの確保

誰でも4~5日勤務すれば休みとなるのが仕事です。
夜勤明けも当然休みになるのが決まりですが、現在、従業員不足となっている医療業界や介護業界では「休ませる」「休みを確保する」と言った事が難しくなって
います。
一時期、京都の大学病院で休みが殆ど無い状態で働いていた看護師達が100人一斉に退職したと言う出来事があります。
「休みが無くて家族とも過ごせなかった」「頑張ったのにボーナスカットされた」と言った理由でした。
末端や現場で働く従業員を犠牲にし、上層部(院長や総婦長クラス)はのんびり休んでいた為、一斉退職されても仕方が無い事だと感じます。
きちんと労働基準法に基づいて休みをあげる、又は休みを確保する事が大切になるのです。

まとめ

病院や介護施設でのクラスター感染は当然多く、もしクラスターが発生したとしても施設名や病院名の情報公表が義務となっています。
政府では「感染者のケアをした病院や施設職員に手当金を支給する」と言った法案が出ましたが、いまだに手当金が手元にと届いたという
看護師や医師、介護職員はいないと言われています。
多くの手当金は病院や介護施設の経営の方に流れている可能性が高いので、医療従事者や介護職員は頑張っても保証を受ける事が出来ない事が悔しい
所と、休みの日も感染リスクを減らす為に外出も出来ないのです。
患者の中には外出して旅行や飲み会等で遊んで来て感染したと言ったケースが多いですが、こうなってしまうと医療従事者が大きく損をしているように感じる
人が多いと思います。
医療従事者や介護従事者の業務が少しでも負担にならないようにする必要があると思われます。